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開発秘話インタビュー

世界で初めての、新しい成分の誕生。そしてエアージュクレスキトへ。研究・開発の現場からの声をお届けします。

2つの成分がありますよね。

(緒方)

開発の順番はEPCが先なんですよ。
私は研究員として目薬の医薬品メーカーの研究所長をしていたんですよ。
目薬の会社なので、白内障や緑内障の薬の開発を手がけていて、それが研究のウェイトを占めていました。
目薬というと、ビタミンCやビタミンEが白内障にとっては魅力の成分でしてね。
化学的にビタミンEは脂溶性、ビタミンCは水溶性ですが、油に溶けるものを目薬に入れると、 ベタベタして嫌なものでしょう(笑)
ビタミンEを目薬にしようと思うと、それを水に溶かそうと考えるのが当然ですよね。
そこであるとき、ビタミンEをリン酸にくっつけた。EPCはリン酸エステルなんですね。
最終的には全部くっつけて、ひとつの化合物にすることが夢でした。
混ぜるんじゃないんですよ。

混ぜるのではなく、くっつける?

(緒方)

最終的には3つをくっつけたものができたんですが、後になってからです。
まずはじめに、ビタミンEとビタミンCを直接くっつけたいと思ったのです。
直接くっつけようとしたんですが、出来なかったんです。
そこで、バカみたいな話なんですが(笑)直接が無理なら、ビタミンEとビタミンCを紐でつなげたらいいとひらめいた。

その発想はどこから思いついたのですか?

(緒方)

EPCについて、他の研究者からも「どうやったか?」と聞かれるんですが、
「簡単だ、紐で縛ったらいい」というわけで(笑)コロンブスの卵みたいなもので。

まさに逆転の発想ですね?

(緒方)

いやいや(笑)そういうことは、出来たから言えるんであってですね。
試行錯誤の産物ですね。理論というのはあとでついてくるものでしてね。

研究者はまじめなだけではいけないんです。いろんな事を経験しないと。
だから科学者だけと話すのではなく、いろいろな分野の人と話をして それが後の発想にも繋がるんです。
「そこまで気が付かなかった」という意見もありました(笑)

野菜や果物に入っても大丈夫。

(緒方)

EPCは水に溶け、界面活性作用を持つので、洗剤としても使えるなと思いました。
栄養素から構成された、無害な化合物。
きれいに落としたって、野菜の中に浸透してしまう。
EPCは安全だから、これを洗剤にしても面白いなとも考えたんですけどね。

(林)

そういう面白いプロファイルを持っている化合物です。

(緒方)

化合物ができて、洗剤か、化粧品か、そして医薬品と用途を考えました。
開発したのは20年以上前の1983年です。

(林)

開発は、やってみないと結果はわからないものです。
最初は、「これは薬効があるだろう」と、その化合物に自分が興味を持って研究を続ける。
そして研究はなかなか結果の出ないものです。情熱がないと出来ないと思います。

活性酸素を消去する。

EPCとはどんな化合物なんでしょう?

(緒方)

最初、EPCは生体に入ったら(ビタミンCとビタミンE)のふたつに切れる、と期待していたんですが、これが切れない。酵素でも切れない。蛇毒の酵素、ジホスファターゼでも切れない(笑)
その頃はまだ、活性酸素に関するブームはなかったんですよ。このブームはここ10年くらいの話でしょう。
それで、EPCが活性酸素を消去するということで、一躍脚光を浴びました。
新しいユニークな化合物で、フリーラジカルスカベンジャー作用が強いから研究者から要望が相次ぎました。
研究の内容としては「虚血性心筋梗塞、虚血性脳梗塞、臓器移植手術」などで外部研究機関で実施された研究論文は30以上に及びます。

医薬品への可能性があったんですね。EPCを脳梗塞に?

(林)

「虚血」といいまして、血流が悪くなった後、血流が再び始まる時に活性酸素が発生すると考えられています。
その活性酸素を消去すれば、脳への障害を防ぐことが出来るという薬効が期待できたのです。

注目と脚光を浴びた化合物なわけですね。

(林)

その後、活性酸素の除去だけでなく、抗炎症や抗アレルギー作用もあることがわかり、外用剤に採用されたのです。
ニキビ菌の発育抑制作用もあるし、これは化粧品にぴったりだと。

CMEは歳の離れた兄弟?

(緒方)

CMEもリン酸とマレイン酸が違うだけで同じなんですよ。

紐で繋げているんですね。

(緒方)

そうです。EPCを作った時にも、「これで繋げたらどうかな」と思っていたんですが、水素が2個ついたコハク酸というのがあり、それでやったらうまくいかない。くっつくんだけれど、きれいに結晶化しない。
結晶化しないということは、不純物が多いということですからね。

きれいな結晶?

(林)

合成したからといって、すべてきれいな結晶が取り出せるわけではないのです。
きれいな結晶イコール純度が高いということです。

(緒方)

20年前も実験したんですが、うまくいかなかったので、それからは常に頭の片隅に置いておきました。 別の研究もありますからね(笑)
5年前にグルタチオンを加えた3つをくっつけようと研究した折にCMEは出来ました。
ですから、開発時期に20年の差があるわけです。
グルタチオンをつける為には、マレイトでなくてはいけないので、その経緯からCMEはマレイン酸で繋がっています。
これがまた、うまく出来たのはいいんですが、最初はモタモタしていて「なんでこんなに分解が速いんだろう?」と(笑)

紐でつながっているのでビタミンCも引っ張られ皮膚の中に入るのです。

予想以上に切れていってしまったということですか?

(緒方)

そう、水の中でどんどん切れていくので、じゃあこれをオイルに溶かして塗ればいいだろう、と。

(林)

CMEがなぜ皮膚の中で切れるのかというと、加水分解の関与が大きいと考えられますね。
酵素でも切れるのですが、皮膚中の水分で分解されて、ビタミンCとビタミンEに分かれると考えます。

ビタミンC誘導体も、種類がたくさんありますよね?

(林)

ビタミンCとビタミンEがくっついたものは、今のところEPCとCME以外ありませんね。

どうしてビタミンCとビタミンEが皮膚内部にまで入るのでしょう?

(緒方)

単純にいうと、皮膚表面の角質層には、油層と水層があります。それが何層にも折り重なっているイメージです。
まずビタミンEは脂溶性なので、油の層は透過します。
ところが、中に入ると体液がありますから、水の層ということでそれ以上は入りにくいのです。
ビタミンC単体でも、性質は逆ですが、同じことが起こります。
皮膚表面には皮脂などのオイルバリアーがありビタミンCは入りませんし、例えば油分を取り除いても、皮膚内の油の層を透過せず、中へ浸透させることが難しいのです。
CME自体は脂溶性ですから、油の層を透過します。
ビタミンE側から油の層を抜けて、紐で繋がっているビタミンCも引っ張られます。
次の水の層では、ビタミンCが、ビタミンEを引っぱってどんどん皮膚の中へ入っていくのです。

(林)

つまり皮膚への浸透性が高いということです。

(緒方)

中に入って切れて、ビタミンCとビタミンEの効果を発揮するわけです。

ビタミンCが肌に良いことは、みなさんご存知ですが、なかなか入らないものなんですね。

(緒方)

ビタミンCが重要ですからね。
CMEの真の狙いは、美白、抗酸化も大事だが、皮下でのコラーゲンの生成です。
コラーゲンの合成促進剤はビタミンCだけだからです。
似た構造のものはありますけれどね。

シワ、たるみ対策は女性にとって永遠のテーマ。

なぜコラーゲンに狙いを?

(緒方)

年齢とともにコラーゲンを作る能力は落ちてきます。だからシワができます。
生体は、作る酵素と分解する酵素、両方持っているんですが、作る酵素が減ってきて、 シワになる。ですから、考え方としては分解する酵素を阻害したらいいんじゃないか、 というものもありますね。コラーゲンは塗ったところで皮膚中には入りません。
分子が大きすぎるんです。同じようにヒアルロン酸も入りにくいでしょう。
もちろん、肌表面をカバーするということで、乾燥対策にはよいでしょう。
しかし注射で打ったとしても、代謝されますしね。
だから作る「モト」を足していったほうが良いです。生成能力をUPしたほうが。

コラーゲンの生成量についてのデータはあるのですか?

(緒方)

他のビタミンC誘導体との比較データが出ています。皮膚を通過して、という実験はできないので、試験管内での実験です。
つまり皮膚中に同量入ったとして、CMEにより高い作用が認められています。付け心地もいいものだから、妻はこればっかりつけているんですよ(笑)

時間とコストをかけたノウハウの集大成です。

開発に成功した理由とは?

(緒方)

それはまあ、運もありますよね。
恵まれた研究者でも新しい化合物が出来るのが7つか8つで、製品になるのは5つくらいでしょう。一歩一歩石段を積み上げていくのが研究なんです。
研究はやってもやっても、全部は成功しないから、10やって2成功したら素晴らしいでしょう?何もしなかったら永遠に0ですよね。やってみないとわからないですね。
釣り竿を何本も出せばいいんですよ。魚一匹釣れたらいいんだから。最終的にはモノにしなくてはいけない。出来てしまえば、物語はいくらでも作れますよ(笑)

メインターゲットは?

(林)

ターゲット的には、30代以上のユーザーを想定しました。

オイル焼けの心配ありません。

CMEはある意味デリケートな化合物なんですね。

(林)

このオリーブオイルは例えば過酸化物価ゼロのロットを使用しています。
つまり、不純物の含有が極めて低いのです。紫外線に当たると、不純物が酸化して肌にダメージを与える恐れがあります。
CMEオイルは、デリケートなCMEのために、極めて不純物の少ないオイルを選んでいます。ですから、よく言われる『オイル焼け』の心配があまりありません。
それは、実はそこまで考えてはいなかったのですが(笑)CMEの安定化のためにこのスーパーピュアなオイルを使用しました。結果、肌へとてもやさしい製品が生まれたのです。

ユーザーの方の反響などは?

(林)

ユーザーになって下さったお客様は必ずリピートされています。
一週間で肌にハリが出た、というお声も頂いています。
お肌に無理な力をかけずに、つまり何もせずに、ビタミンCとビタミンEが入っていく。このような化粧品は今までありませんでした。

この製品にかける夢。

最後になりましたが、エアージュのこれからを。

(林)

肌の老化を改善し、副作用がない、それが理想の化粧品。理解して頂き、自分で選んで使いたいという方にご使用して頂きたい化粧品です。
光老化は継続的に予防して頂かないといけませんから、ずっと使って頂きたいと思います。
信頼を得る化粧品にしていきたいですね。

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